農林水産省「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」を公表
公開日:2024年9月11日
その他
農林水産省は2024年4月17日、食品製造業の労働生産性向上に向け、製造現場へのロボット等の先端技術の導入を推進するため、ロボット等の先端技術を衛生的に使用するための留意点等をまとめたガイドラインを公表しました。
目次
ガイドラインを公表
本ガイドラインによると、食品製造業の労働生産性は他の製造業の約60%程度であり、その解決に向けてロボットをはじめとした先端技術の活用が有効とされています。一方、ロボット等の先端技術を食品製造現場へ導入する際には、機械メーカーやシステムインテグレーター(以下SIer)においても2021年6月に義務化されたHACCPに沿った衛生管理に対応する必要がある中で、その指針等が存在しておらず、食品製造現場への導入が進まない一因となっていたといいます。
本ガイドラインの構成は以下図表の通りです。第2章および別添のチェックリストは主にSIer向け、第3章および第4章は主に機械メーカーとSIer向け、第5章および第6章は主に食品製造事業者向け、第7章は主にSIerと食品製造事業者向けの内容となっています。
食品分野に参入または参入しようとしているSIerや機械メーカー、これからロボットを導入しようとしている食品製造事業者は、本ガイドラインを参考にロボット等の導入を進め、食品安全・衛生の確保を図りながら、労働生産性の向上に取り組みください。
¹⁾食品衛生法第十八条で定めている器具及び包装容器に関する内容を満たしていることをいう。
MS&ADインターリスク総研株式会社発行のPLレポート(食品安全)2024年7月号を基に作成したものです。