NITEが2022年度事故情報解析報告書を公表

公開日:2024年2月28日

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独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)は2023年10月31日、「2022年度事故情報収集・解析報告書」を公表しました。
NITEは例年、春に公表する報告書では統計的な情報を、秋に公表する報告書では事故情報の解析結果等を紹介しています。

LIBの事故は夏季に多い傾向

今回の「事故情報収集・解析報告書」によると、2022年度に発生した製品事故を製品群ごとに整理した場合、「バッテリー類」、「自転車」、「電気調理器具」、「エアコン」、「家具」の5製品群が全体の約27%を占めています。このうち、リチウムイオン電池(以下、LIB)を含む「バッテリー類」は2022年度に限らず事故件数が多く、また事故発生時の危害の程度も大きいことから、特に製品事故のリスクが大きい製品ということができます。

その上で、LIB搭載製品において特に注意すべき事故として発火事故を挙げられます。報告書によると、LIB搭載製品の発火事故は気温の上昇とともに件数が増加し、年間でもっとも気温が高い8月にピークを迎えていることがわかりました。

LIBの発火懸念事故(発火に加え、発熱、膨張、発煙の各事故も含む)を発生月別に整理し、東京都の過去10年の月別平均気温と比較したグラフを以下に引用します。

報告書の指摘どおり、LIBは高温環境では発熱、破裂、発火をする危険性があり、事業者においては、高温環境での使用や保管をしないよう消費者に注意喚起を行い、事故防止を図ることが求められます。

気象庁によると、2023年の夏は過去125年間でもっとも平均気温が高かったとされています。また、例年は暑さが収まる10月に入っても全国の広い地域で気温25度以上の夏日や30度以上の真夏日が観測されています。気候変動により、こうした気温の上昇や、気温の高い期間の長期化が継続する可能性もあることから、LIB搭載製品においては、取扱説明書において高温環境での使用や保管を禁止するだけでなく、設計においても対策を図っていくことが求められるといえます。

MS&ADインターリスク総研株式会社発行のPLレポート(製品安全)2023年12月号を基に作成したものです。

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